『ねこのピート』だいすきなしろいくつ
きょうも かなりさいこう!
ねこのピートは あたらしいくつで おでかけ
ピートは このまっしろな くつが だいすき
ピートは うれしくて こんなうたを うたうよ
- 著名 『ねこのピート』だいすきなしろいくつ
- 作 エリック・リトウィン
- 絵 ジェームス・ディーン
- 訳 大友 剛
- 文字画 長谷川 義史
- 出版社 ひさかたチャイルド
●あらすじ
ねこのピートは 大好きな白いくつを履いてお出かけに出かけます。
「しろいくつ かなりさいこう♪
しろいくつ かなりさいこう♪
しろいくつ かなりさいこう♪」
しかし…
いちごの山にのぼってしまい、白いくつは赤いくつに!!!
そんなとき、ピートは何て言うのかな?
なにが起こっても、
とってもポジティブな ねこのお話。
●感想
大好きな白いくつが
別の色に染まってしまっても、
残念に思うのではなく、
怒ったり泣いたりするのでもなく、
まあいいか、とやり過ごすのともまた違って、
「かなりさいこう」
と思えるピートの物事の捉え方がとても素敵です。
生きていると日々色々なことがありますが、
何かうまくいかないことがあったとき、
ピートを思い出して
これもまた最高だよね と笑えたら
そこからまた違う毎日が積み重なっていく気がします。
まだまだ未熟者の私ですが、
子育てを通して 子どもに伝えていきたいことは、
人生を楽しく生きていくためのマインドだと思っています。
子どもはこれから
色々なことを経験し、体験し、
様々な感情を感じて生きていく。
そんなとき 起こった出来事の捉え方が違えば、
その後の行動も、感じる感情も変わってくる。
たとえ同じような状況にいるとしても、
幸せの中にいる人もいれば、不幸の中で生きている人もいる。
そんなふうに考えると、
起こっている出来事を
いかに良いほうに捉えることができるかということは、
とても大切だなと思います。
本の最後には ピートの考え方が書かれているのですが、
それはまさに 人生を楽しむための方法であり、
この本を繰り返し子どもに読むことを通じて、
そんなマインドが子どものなかに(読み手のわたしの中にも)
入ってくれたらいいなと思います。
「しろいくつ かなりさいこう♪
しろいくつ かなりさいこう♪
しろいくつ かなりさいこう♪」
この部分にはメロディーがついているので、
読み聞かせの際にはみんなで歌って楽しめます。
また、原作は英語です。
日本語版と一緒に読み聞かせをすることで、
絵本を通して英語に触れるきっかけにもなるのでおすすめです。