『チリとチリリ』
チリチリリ チリチリリ…
チリとチリリが とても はやおきをした あるひ
ふたりは じてんしゃで でかけることにしました
- 著名 『チリとチリリ』
- 著者 どい かや
- 出版社 アリス館
- 対象年齢 4歳~
- 発行年月 2003年5月
●あらすじ
自転車でおでかけをする2人の女の子のお話。
森の喫茶店で どんぐりコーヒーとれんげティーを飲んだり、
森のサンドイッチ屋さんで くるみパンといちごジャムサンドを買ったり…
自転車を進めていくと 色々な動物や場所に出会います。
最後には どんなすてきなことが待っているのかな。
●感想
どこにでもいそうな2人の女の子。
自転車に乗ってでかけると広がっていく非日常の世界が、
とても優しいタッチの絵と言葉で、優しく描かれています。
「どんぐりコーヒー」や「れんげティー」など
かわいらしくてほっこりする言葉が沢山でてきます。
お話の中には、
“ふたりにちょうどよい” もの
がいくつか出てくるのですが、
大きすぎず、小さすぎず、
等身大の自分で居ることって大切だなと気がつきます。
私がこの絵本を初めて読んだのは2021年ごろで、
離れて暮らす義母から娘達へのプレゼントでした。
本屋さんで目にとまって、
チリとチリリが○○ちゃん○○ちゃん(娘達)みたいで可愛くてと。
絵本を開く度にその言葉が頭に浮かびます。
そんな特別な絵本になるので、
女の子や姉妹がいるご家庭へのプレゼントとしてもオススメです。
あれから数年経ちますが、未だに寝る前によく読んでいる絵本の1つです。
この絵本はシリーズで、他にもチリとチリリのお話が沢山あります。
- ・チリとチリリ うみのおはなし
- ・チリとチリリ まちのおはなし
- ・チリとチリリ はらっぱのおはなし
- ・チリとチリリ ゆきのひのおはなし
- ・チリとチリリ ちかのおはなし
- ・チリとチリリ あめのひのおはなし
- ・チリとチリリ よるのおはなし
どれも読んだらほっこりする 優しいお話です。
作者のどい かやさんは、
他にもたくさんの自然や生き物にかかわる絵本をたくさん描かれています。
1969年、東京都に生まれる。東京造形大学デザイン学科卒業。千葉県在住。
猫たちと暮らす日々の中から、自然や生き物への愛情あふれる絵本を発表している。
『アイヌのむかしばなし びまなこなべ』(文・萱野茂/あすなろ書房)が産経児童出版文化賞産経新聞社賞を受賞。
どいかやさんのインスタグラムでは、
拾ったタマムシの羽を大切に飾っていることや、
地域猫にかかわる活動をされていることなどが投稿されており、
そんな 自然や生き物に対する愛情が 絵本にあらわれているのだと感じます。
『チリとチリリ』刊行20周年を記念した公式アカウントがあり、
またアリス館公式通販サイトのAlicekan STOREからは
オリジナルグッズも多数販売されているので、
興味のある方はぜひ覗いてみてください。